消防士から普通の市民へ。
変わりゆく日常、見慣れた風景から新たなステージに。
退職手順をわかりやすく私の体験を通してお伝えします。
退職のタイミングを知りたい、円滑に良好な関係で消防を退職したいあなたにぜひ読んでいただきたい記事となっております。
この記事を参考にしていただければ嬉しいです
早期退職について具体的に書いてあります。
最後までお付き合いください!
早期退職の具体的な手順
手順を簡潔にまとめるとこんな感じ!
- 転職意思の相談
- 内定確定後、正式に報告
- 退職手続き処理の説明を受ける
- 業務を続けながら手続きの実施
- 有給消化
- 退職
1.転職意思の相談
一番初めにやることは相談です。私の場合は、当時、救急隊に所属していたので、救急隊長に相談をしました。この先、転職する意思があることを示しました。救急隊長に話を聞いてもらった後に、所属の課長のところへ救急隊長と一緒に転職の意思について話をしました。この段階では、転職先は決まっておらず、内定もない状態です。
内定が決まってから意思を伝えるので良いのではないかと疑問に思う方もいるのではないでしょうか?
なぜ、転職の意思があることを話す必要があったのかといいますと、円滑に組織を退職するためです。
内定が決まって即日に退職の意思を伝えると組織に迷惑や負担をかけてしまう可能性があるからです。
2.内定確定後、正式に報告
内定が決まれば、あとは報告するだけです。相談した手順と同じように一番初めに相談した人に報告をします。
消防は縦社会なので、順を追って情報が上層部へ伝わっていきます。そして、総務課長と最終意思の確認をします。そこで、正式に退職手続きのフェーズへ移ることとなります。
3.退職手続き処理の説明を受ける
正式な報告後、退職手続きの説明を受ける。
- 退職日の調整
- 退職届の提出
- 保険の手続き
- 退職金の手続き
- 支給品の返納
退職日の調整
いつ退職するのか、調整する必要があります。これは、消防での勤務関係や転職先での仕事が絡んできます。
私がおすすめするのは、無職の期間を作らないように退職することです。
わかりやすく例えると消防を8月31日に退職して9月1日から新たな会社で仕事を始めるということです。無職の期間があると、税金等の手続きが増えてしまうからです。つまり、手間がかかってしまいます。
消防をやめて、無職の期間を満喫するのも良いことなので、自分の価値観にあった選択をしましょう。
退職届の提出
退職日が確定したら、退職届を記入し提出します。そうすることで本当に退職が成立します。
世間から信頼があり、人気の職業である公務員を辞めることは勇気が入ります。
小さい頃から、消防士に憧れていた人はより想い入れが強いと思います。そのような方は退職届を書いている際、言葉に表せない感情を感じることになるでしょう。私もその一人でした。この感情を共有したいレベルです。
保険の手続き
公務員は共済組合保険に入っています。基本的には、解約する流れですが、退職後も継続できる保険もあります。
一度解約してしまうと、入れなくなってしまう場合がありますので注意です。
私は、自動車共済を退職後も継続しています。一般的な保険と異なり、共済(組合員が万が一の掛金を出し合っている)なので、一般の保険会社で契約するより、保険にかかるお金は安く済んでいます。固定費を抑えることで長い目で見るとかなり差が出てきます。
退職金の手続き
公務員を退職する際に気になるのが、退職金ですよね。
目安ですが、公務員を10年以上経験した人、10年未満の人では、大きく差が出てきます。金額だけを考えると9年働いている人は、1年頑張って10年目で退職することがお得だと言えます。退職金は規定で定められており、自分が勤めている自治体の規定を調べることで、自身の退職金が概ねどのくらいかわかってきます。
退職金を受け取るために、受け取るための口座の指定などの書類を書き、総務課に提出します。基本的に、総務課から案内があるので手続きに関しては受け身で大丈夫です。
支給品の返納
支給品の返納も規定に従って手続きを実施します。
規定に基づき、書類の記入や支給品をまとめる作業があります。個人で自主的に買った装備は返却の対象外です。
私は、自分が揃えた装備は、今後使うことがないと考えて部下に全部あげました。荷物の整理のためにもこの際に全て手放すことをおすすめします。
4.業務を続けながら手続きの実施
上記で述べた説明を退職日までに実施していきます。通常通り、業務を行いつつ退職作業も並行していくので、忙しく感じると思います。
退職後は、二度と救急車や消防車に乗って仕事をすることがないので、残された1件1件の出場が特別に感じられます。
5.有給消化
退職日が確定したら退職日までに有給を取得していきます。
私は、内定から転職先で仕事を開始する期間が短かったため、有給を全て取得することが不可能でした。
しかし、事前に相談を入れたため、可能な限り有給を入れることができました。
仮に相談せず、いきなり内定後に退職手続きに移行していた場合は、勤務体制の観点から急に有給を取得することは困難でした。計画的に退職することで、有給も全て消化することができます。
6.退職
最終日は、退職の申告を行い退職が完了します。上司や部下に送り出され、消防人生に幕を閉じました。
相談から退職までの期間はおおよそ2ヶ月とあっという間に過ぎた感覚です。
この手順で退職することで、人間関係も維持でき、職場への負担を最小限に抑えて、スムーズに退職を行うことができます。
退職を検討している方は是非参考にしてみてください。約7年間、勤めてきましたが、辞めることに後悔はなかったです。なぜなら、新しい挑戦がスタートしたからです。
まとめ
今回の記事では、退職の手順を経験から所感を踏まえて記述しました。
手順を振り返ると以下の通り
- 転職意思の相談
- 内定確定後、正式に報告
- 退職手続き処理の説明を受ける
- 業務を続けながら手続きの実施
- 有給消化
- 退職
この手順で退職することで、人間関係も維持でき、職場への負担を最小限に抑えて、スムーズに退職を行うことができます。
退職を検討している方は是非参考にしてみてください!
追伸
退職当日の感想は、とても晴れやかなものでした。
なぜなら、新しい挑戦が始まるからです。初めて、マサラタウンを出るサトシのようなものです。新しい出会いや経験が待っているからです。
小さい頃から憧れていた消防士を約7年間経験することができ、救急救命士としても様々な経験をさせて頂きました。
他の人から見ると辞めるのはもったいないと思われるかもしれないですが、自分の人生、自分の好きな選択を自分ですることが大切です。
人生一度きり、満足のできる選択をとれていますでしょうか?
最後まで、記事を読んでいただきありがとうございます!!
とても嬉しいです!!
他にも消防関連の記事を書いていますので、是非、覗いてみてください